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<海外研修生インタビュー>日立ハイテクインド会社ームンバイ(前編)

日立ハイテクインド会社 ムンバイ事務所で4月から研修生として滞在をしている山川さん。(2016年入社 日立ハイテクサイエンス 国内営業)日々、語学学校で英語を学び、現地ビジネスにも関わるインドでの生活の様子を伺いました。

――研修生になった経緯を教えて下さい。また、語学は得意でしたか?
以前から、海外現地法人で実務に関わる研修制度を希望していました。今回、上司からの話もあり応募しました。研修先のインド決定は2022年後半で、日立ハイテクサイエンスでは今までに現地駐在員、研修生としての候補先にインドはありませんでしたが、最終的には、語学の中でも英語圏であることからインド行きを選択しました。研修先の下見で現地を訪れた2023年3月では、ほとんどコミュニケーションが取れずに、非常に焦りを感じました。引継ぎが忙しく、準備できる時間がほぼ無かったため、語学学校には通えず自己学習のみ。かなり厳しいスケジュールで現地入りをしました。


――研修先がインドに決定したときの感想を教えてください

今まで海外旅行でニュージーランドやハワイには行きましたが、南アジアで初めて訪れた国がインドとなりました。ちょうど、2022年に始めた趣味が「自宅でインドカレー作り」で、旧本社からすぐ近くの地下にあるインド料理店に行った際にカレーにハマり、国内のインドカレーを探すようになりました。その後、スパイス専門店でスパイスを買い、趣味であるDIYも合わさり、スパイス棚を製作。毎週3食はインドカレーを自宅で食べるようになりました。なので、当初はインドというよりはカレーに興味がありました。

自作のバターチキンカレー&バターナンとスパイス棚



――滞在している地域はどのような所でしょうか?カルチャーギャップや日常生活の様子を教えて下さい
現在、マハーラーシュトラ州ムンバイに滞在しています。映画産業が盛んで、日本でも馴染みのある「ボリウッド」が有名です。他にも 世界遺産に登録された「旧ヴィクトリアターミナス駅」や「タージマハル・ホテル」などイギリスの植民地時代の建築物が多くあります。

<カルチャーギャップについて>
多くありすぎて、一つに絞るのが難しいですが、宗教がここまで身近、かつインド人のマインド面や性格から全てに影響しているのは驚きました。神様の名前から名付けたり、服装、ベジタリアンやノンベジタリアン、曜日により〇〇神の日は断食をする(ヒンドゥー教は曜日毎に深い意味があり、個人で断食をする日を決めていたりする)、など宗教由来の考えが日常的にあり、自分は何か物事を決定する時に宗教要素は意識していない事に気づきました。彼らと過ごしていく中で、現地の食事、仕事に関するカルチャー、人柄などをみていると、全ては宗教由来で語られるのではないかと思うくらい宗教はアイデンティティそのものであると感じました。

<日常生活について>
食事に関しては、初めの1-3ヵ月は外食(路面店を含め)を中心にインド料理を積極的に食べるように生活をしました。インド料理といえば?と現地で注意深く見ていると、小麦やじゃやがいもなど、使用する素材自体は似通っており、スパイスの比率や調理方法を変えることで一つの料理になっています。なので、正直毎日続くと飽きてしまい、4か月目以降は自宅で野菜のポトフなどを中心に自炊して生活をしています。


――日々のスケジュールを教えて下さい 
語学学校は、午前9:00-12:00の間の90分通っています。その後、オフィスもしくは提携先の会社や代理店に行ったり、インド市場でのビジネスの立ち上げについての業務をしています。

一日のスケジュールはこのようになっています
8:00 - Leave from home
9:00 - English School
10:30 - Finish
12:00 - Visit Office
14:00 - Lunch
17:30- Working
18:30 -Back to Home
19:30 - Online English(Monday,Thursday)

語学学校のクラスメートは12~50歳くらいまで年齢層が幅広く、女性も多く通っています。私の参加している午前中のクラスは、大学生や昼から出社のビジネスマンが多くいます。私以外の生徒は全員インド出身で、皆それほど英語は話せないのですが、かなり速いスピードで話す先生のインド英語は聞き取れているので、やはり母国語の影響を受けた発音は聞き取りやすいようです。

クラスメートと一緒に


――インドに来てからの変化について、生活を経て変わったことなどはありますか?
幸福度の閾値が下がったことです。10月に一時帰国をして、より感じましたが、日本ではきれいな水を普通に飲める、(現地では歯磨きや料理もミネラルウォーターで生活)食事のバリエーションが多い(肉・魚料理や醤油・出汁など調味料を使用した料理)、静寂さ、人々が追い抜かさない(人との距離感が近く、スーパーで並んでいる時も前のめりで詰めてくる、バスに乗ると時も人が群がるなど)。こういった日本では当たり前な事がインドでは全て壊され、ちょっとした事でも幸せを感じられるようになりました。また、宗教に関してしっかりと考えるようになりました。インド人にとって宗教はとても大切なもので、他の宗教にも興味があるようで、日本の神道の話をすると興味深く聞いてくれます。

マインド面では、日本企業特有の縦割り文化や建前による生産性の欠如が長年問題として感じていましたが、ムンバイの職場ではそのような文化を感じることはあまりなく、フラットに話せています。この点はとても快適です。また、待機時間が非常に多く発生するため、隙間時間で行うことを考えることが増えました。空港内での待機時間を含め遅延が多いので、ストレスをいちいちためずに読書や動画を準備することが大切であると感じます。


~次回はインドでの生活とビジネスについて伺います(後編へ)~


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